-地球防衛隊沖ノ鳥島支部長-

Episode 2

 

 ひらめいた「ビッグハート」は、彼の到着を待っていた。ヘリコプターから、はしごが下りて、彼が降りてくる。彼が降りたあと、大量の荷物が降ろされる。彼の職業はシェフ。荷物は食材と台所一式。それに、皿、はし、スプーン、フォーク、机、いす、パラソルなどなど。「ビッグハート」は、シェフのできたて料理を堪能することを思いついたのだ。まさに贅沢である。
 さっそく、北京ダックを注文する「ビッグハート」。海や空を眺め、「もう、やつらを狩ることはなくなったのだなあ。あの飢えに困ってたころが懐かしい」と、いすに深く腰掛け、「ビッグハート」は過去を思い出す。待ってる間暇だから、狩にしか使わなかったレーザーガンで自分の腕が鈍っていないか、水中の魚や空を舞っている鳥を撃つ。自分の腕が鈍っていないことを確認したら、また過去にふける。
 通信機に連絡が入った。「怪獣が再び沖ノ鳥島に接近している。警戒せよ。」。しかし、「ビッグハート」はそんなものは北京ダックの後だと思って、シェフが作り上げるのを待った。シェフが北京ダックを完成させ、机の上においた。と、そのとき、怪獣が雄たけびと水しぶきと共に、沖ノ鳥島のすぐそばに現れた。怪獣が巻き上げた水にぬれる二人・・・。
 「・・・・・・・・・・・・・・・・、俺の・・、俺の北京ダック・・・・・・ゴ━━━━(# ゚Д゚)━━━━ルァ!!」。完全にキレた「ビッグハート」はすぐさま巨大化。怪獣と向き合った。怪獣は、以前倒した怪獣の家族らしい。姿が非常に似ている。どうやら敵討ちらしい。シェフがはしを落とした瞬間、怒りに任せて「ビッグハート」はパンチを怪獣の腹にかます。ひるむ怪獣。怪獣も己の怒りに任せ尻尾で攻撃。ふっとぶ「ビッグハート」。「ビッグハート」のボルテージが増していく。怪獣は、すかさず、ひるんだ「ビッグハート」に尻尾攻撃を連続して行う。「ビッグハート」はガードで耐える。
 耐える「ビッグハート」の目に、塩水で浸された北京ダックが入る。「俺の北京ダック〜〜〜っ!!!」。そう叫ぶと、「ビッグハート」は尻尾をつかみ、怪獣を投げ飛ばす。尻尾をつかんだまま、怪獣をグルグルまわす。目が回った怪獣の腹に100連パンチを叩き込む。そして、かかと落としで怪獣の脳天を砕く。とどめの必殺技で怪獣粉砕。怪獣がいたなんて思わせないぐらいの粉砕。
 腕に軽い打撲を負った「ビッグハート」は再びシェフに北京ダックを注文する。

 

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