-地球防衛隊沖ノ鳥島支部長-

Episode 3

 

 あわびも堪能した「ビッグハート」は、最近買ったカメラ付き携帯電話で遊んでいた。インターネットで遊んだり、友達と電話したりして毎日が退屈で無くなった。カメラ機能を使うにしても、見渡す限り青い空と海。それらを撮るか、自分の顔を撮ったりしてみるぐらいしかできない。たまに、すっかり色黒になった料理長の姿を撮ったりしている。
 ちょっと怪獣が現れないからさびしくなったので、久しぶりに双眼鏡をのぞいてみる。すると、30km先の海に怪獣の頭らしきものがある。しかも、3匹も。その3匹の間の距離は若干あるみたいだが、一度にこんなにたくさんに怪獣が現れるなんて異常だ。そもそも、本部から「最近、場所は違うものの同時に怪獣が現れるという危機が続く。警戒せよ」という連絡があってたが、同じ場所で複数の怪獣が現れるなんてのはまさに異常事態。調査が必要だが、久しぶりの怪獣との戦闘にワクワクしてきた「ビッグハート」はさっそく怪獣の元へ向かう。
 怪獣がこちらに気づく前に後ろから必殺技で3匹とも粉砕。あまりの雑魚さに「ビッグハート」は「最近の怪獣は気合がなってないなぁ」と思った。めんどうだけど「ビッグハート」はこの異常事態を調査した。そこの海域は獣道のようなものになっていた。もちろん、そこは「ビッグハート」の管轄。適当な調査をしていた「ビッグハート」はそんな事情に気づかずに本部に「3匹を一度に倒した」と報告。なぜか本部も「ビッグハート」を厚く信頼していて詳しく問いたださずに、またまた給料をあげた。
 怪獣たちは侵入経路を突然絶たれたと思い込み、他の上陸経路を探していて、困惑していた。
 「ビッグハート」は片手に北京ダッグを持ちながら、ボーナスで買ったプラズマテレビを見ていた。

 

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